前回の内容は
7段階に分けて、子どもに「自己肯定感を高めてもらうには?」を書きました。
今回は、子どもに伝わらない叱り方です。
「叱る」と「怒る」の違い
まずは、「叱る」と「怒る」の違いはから。
怒る・・・頭ごなしに親の感情をぶつける
叱る・・・子どもの事を考えたうえでの、冷静な行動
「叱る」と「怒る」の違いは、このように定義される事が多いです。
人間の集中力はOO以下???
叱るには、褒めながら
- だから言ったでしょ
- グズグズしないの
- 何度言ったらわかるの
やってしまいがちな叱り方
こんな叱り方ですと、子どもの可能性を削いでしまう危険があります。
- 人格否定系
「そんなことする子はお母さん嫌い」などの言い方は、子どもの心がネガティブになっていき「自分はダメな子なんだ」と決めつけてしまいます。
「そういうことは、お母さん嫌いだからしないでね」という言い方に変えてみましょう。 - 後で言う
「昨日、どうしてそういうことしたの?」と叱っても子どもは覚えていません、その場で叱りましょう。 - 人のせいにする
「騒ぐと先生に叱られるよ」などの他人の存在を強調するのではなく、自分の権威と責任で叱らないと子どもに伝わりません。 - よそと比べる
「お兄ちゃんはできたのに」「OOちゃんは上手なのに」→子供のプライドが傷つけられて、努力しない子供になってしまいます。 - 出来なかったことを叱る
失敗や不出来を叱ってしまうより、「挑戦出来てよかったね」「最後までよく頑張ったね」と意欲や過程を褒めてあげると良いです。どうしたら上手くいくか、一緒に考えたり、ヒントを上げると子ども自身に「考える力」が養われていきます。 - 叱り方に一貫性が無い
子どもが同じことをしても、親の気分次第で叱ったり叱らなかったり。これは子どもが混乱する原因になります。「叱る基準」を決めておくと良いです。
褒め言葉で叱る?
とっさに出てしまう言葉は、上にあるような「やってしまいがちな叱り方」にあるような言葉だと思います。
親がマイナスの言葉を発すると、子どもの中にもマイナスの感情が出てしまうかもしれません。
それは、嫌ですね?
ここで一呼吸おいて、ポジティブな言葉に変換してみてください。
「こうしなさい」→「こうしたらかっこいいかもね」
「やりなさい」→「あの人、よくできてるね。同じようにできるかな?」
普段の声かけを、このようにポジティブな言葉に変換してみると、
子どもは、どんどんやる気が出てきてくれる。
それを見たパパさんママさんは、嬉しい気持ちになる。
その嬉しい気持ちを察した子どもは更に頑張る。
嬉しい相乗効果が生まれます。
急に褒め言葉中心に切り替えるのは難しいので、少しずつ切り替えていきましょう。
反抗期は「子離れ」「親離れ」の通過点
こどもが思春期あたりにやってくる反抗期。
小学校高学年か中学生くらいでしょうか。子育てで一番悩ましい時期です。
思春期は「身体」や「こころ」が変化して、今までの世界観が揺らぐ時期です。
反抗期になるということは、よくここまで育ってくれた。
と、思うと良いかもしれません。
反抗期は親を信用していないと無い
どんなに反抗的な態度をとっても親が受け止めてくれるという安心感から反抗期があります。
家では良い子。外では困った子。
これでは大変です。
親の前で良い子のように振る舞っているストレスを外で発散しています。
反抗期を押さえつけるのは、もっとダメ
こどもが、
あなた(親)の子育ては間違っている。
と、自分の人生をもって表現します。
今回の参考文献
今回の内容と、過去の内容4回分の参考文献です。
一人っ子についてのネガティブイメージでよく言われる
「かわいそう」
「ワガママなんじゃないの?」
こういった悩みを感じたときに読むと、子育ての道すじが見えてくるかもしれません。
ひとりっ子の育て方~「友だちづくり力」「自分づくり力」「立ち直り力」。0~15歳児の親が最低限しておくべきこと。~
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次回の内容は
場面別の声かけです。