何回かに分けて「甘え」と「甘やかし」の違いを解説してきました。
もう既に甘やかしちゃってるよ~
という人も居なくはないでしょう。
ここで、甘やかしてしまった後の修正法の1つを一緒に見ていきましょう。
「甘やかし」になっていないか見直し項目
何個もチェック項目を出されても覚えきれないでしょうから、3つに絞りましょう。
1.子供が求める行為にすぐ応えている
子どもが何かを求めてきた時に「なぜそれを求めているのか?」を考えずに、すぐに何でも子どもの要求に応えていては、それは「甘やかし」と考えてもいいかもしれません。この繰り返しで「親は自分の言う事をなんでも聞いてくれる」と子どもは勘違いしてしまいます。
気にかけて欲しいのは「子どもがどんな気持ちでそれを求めるのか」子どもの気持ちを考える時間を作っていきましょう。
2.親自身が自立出来ていない
ちょっと失礼な言葉ですが、自分に自信が持てない親は子供の要求に応えることが自分の存在意義にすり替わってしまいます。
「この子は私無しでは何もできない」や「この子には私がいないとダメ」などと親が思っている場合は注意が必要です。
思ってしまうものはどうにも出来ないと思いがちですが、方法はあります。どうにかしたい人は相談してください。
3.子供の要求がエスカレートしている
子どもからの要求がどんどんエスカレートしていませんか?それは「甘やかし」を続けた証拠です。
親が自分の思い通りに動いてくれないと、奇声を上げてみたり、「バカ!」など攻撃的な言葉を使ったり、叩くなどの行動が出てきます。
ここまでくると、親子関係が逆転していますので早期の関係修復が必要です。
甘やかしからの立て直し方
甘やかしが続くと、子どもはどんどん自分から行動しなくなってきます、と、以前書きました。
親子関係がこうなつている場合は早期の関係修復が必要になってきます。ここで必要なのが、子どもを信用することです。
具体的には「この子は私の子だから、自分の事を自分でやろうという気持ちが必ず育つ」こう考えるようにしましょう。
考えるだけではなく、具体的にどう行動していったらよいのか。2つに絞りました。
1.子どもが自発的にやりたくなるように工夫する。
どうすれば自分からやりたくなるのか。その方法を探していきましょう。例えば、ご飯を食べないような場合では、食べたくなるようなメニューだけ出してみる。など、どうしたら自分から動き出せるかを考えて、実行してみます。
1日や2日では結果が出ません。1ヶ月は続けて、子どもに変化が出るか見守りましょう。
2.素直に謝る
「何でもやってしまったから、〇〇ちゃんの自分で挑戦する機会を奪っちゃったね」と今までの事を謝って仕切り直しましょう。謝ったうえで「〇〇ちゃんの事を考えたらこのままじゃ困る。協力はするから一緒にやっていこう」とこれからどうするのか。を提案してみてください。
機会を奪っちゃって。とか子どもに言っても理解できないよね?や、謝っても変わらないよ。など、やらない理由を探すのは簡単です。まずはやってみましょう。
場面別の子どもとの接し方
文字数的に読む集中力が切れてきた頃じゃないですか?ここまでで、今回の文章全体の4割くらいです。ここから先は時間と集中力に余裕のある時に読んでみると良いと思います。
こう接したら、上手くいったという参考にしてください。
1.食事中に「もっと食べたい!」
食事中に大好きな唐揚げを「もっと食べたい!」こんな時はどうしますか?
A.フォークを置いて、こっちにおいで。→抱っこしながら→今日はいっぱい食べた方、これでおしまい。また今度、唐揚げ作るね。
B.ん~。成長期だから仕方ないかな。→これでおしまいね。と言いながら唐揚げを追加してしまう。
答え:成長時期だからと言って制限なく与えるのはNG
オモチャでもご飯でも「自分のものと人の物」に区別をつけるのは大切。十分に食べたのなら、今日のあなたの分はこれでおしまい。と腹八分目を説くことは重要です。これをせず、やみくもに与えるのは「甘やかし」です。
子どもが「食べたりない」と思って主張しているのか、「食べたい」という言葉の裏に「受け止めてほしい」という気持ちが隠れていないか探ってみましょう。
2.習い事・幼稚園・保育園に行きたがらない
昨日まで楽しそうに行ってたのに、急に行きたがらない。こんな時どうしますか?
A.抱っこしながら→どうして行きたくないの?昨日は楽しそうに行ってたね。→今日はお休みしてお話し聞かせてくれる?→子供の話を聞く
B.行きたくないと泣いているのを見ながら→・・・こんなに泣いているし休ませてもいいか。→休ませる
答え:行きたくない理由をじっくり聞いてあげて
「休みたい」と言う子どもに理由もなく休ませるのは「甘やかし」になってしまいます。子どもが行きたくないと言い出した理由は何でしょう?理由によっては親が動かないといけなくなりますが、まずは理由に耳を傾けることが大切です。この聞く姿勢を見せるだけで子どもは行きたくないと言わなくなるかもしれません。
それでも行きたがらない場合は、ゆっくり子どもと向き合う為に、その日は「全休・半休・遅刻」にするもの選択肢に入れてください。子どもと向き合う時間を作る為の「全休・半休・遅刻」は「甘やかし」にはなりません。抱っこしながら、手を繋ぎながら子どもと同じ目線で話しをしてみましょう。
3.言われないと自分でやらない
着替えたり靴を履いたり。親が言わないと自分からしません。幼稚園・保育園では自分からやってるみたいだけど。こんな時どうしますか?
A.子どもの近くに座って→今日はどうしたのかな?→どっちが靴を早く履けるか競争しようか。
B.早く靴を履きなさい!なんで自分で出来ないの?→隣に座って→靴をはかせてあげる
答え:出来ないんじゃなくて、何か受け止めてほしい気持ちがあるかも?
「出来ない」のではなく「出来るのにやらない」場合は、何か受け止めてほしい気持ちがある場合がほとんど。目線を合わせて、何か不安や不満が無いか子どもの目線に合わせて話を聞いてあげてください。それをせずに親がやってあげるのは「甘やかし」です。
4.落としたお箸・スプーンなどを拾わない
お箸やスプーンを落としても「拾って~」と言って自分で拾おうとしない。「拾わないなら食べなくていいよ」と言ったら「じゃあ食べない」と言いそうだし。これ、拾ってあげるべき?
A.お箸が落ちたのを見て→お箸さんが溺れてる~。一緒にお箸さん助けてあげる?→ど一緒に拾うように仕向ける。
B.お箸が落ちたのを見て→「自分で拾いなさい」と言う→子どもに無視される→拾ってあげる。
答え:拾うのを面倒だと思っているかもしれません。楽しく一緒に拾える声掛けを。
落ちたお箸を拾うのは大人でも面倒に思う事がありませんか?その面倒なことを何でも親が変わってやってあげる事は「甘やかし」となってしまいます。最初は一緒にやってあげて、「出来た」経験を積んでいきましょう。これが出来る自信へ繋がっていきます。たまに、「拾って」の言葉の陰に「受け止めて欲しい気持ち」が隠れていることがあるので、子どもに普段と違う雰囲気を感じたら「今日は拾って欲しいんだね」と声をかけてから拾ってあげましょう。
5.赤ちゃん返りが直りません
下の子が生まれて、上の子が赤ちゃん返り。最初は赤ちゃん返りがかわいく感じたけど、1年も赤ちゃん返りが続くと、そろそろ・・・ね?こんな時どうしますか?
A.子どもが洋服を持ってきて→着させて→いっしょにボタンをやろうか。(一緒にやる)
B.子どもが洋服を持ってきて→着させて→赤ちゃん返りしてるんだなと判断する→全部やってあげる
答え:それ赤ちゃん返り?よく観察して。
時間が無いから、やってあげちゃった方が早いのは言うまでもありませんが、下の子が生まれたばかりの頃の赤ちゃん返りは無条件で受け入れてあげたいです。下の子を抱っこした直後に上の子が「抱っこ」と言ってくるのは、赤ちゃん返りと判断しても良いですが、下の子とは関係ないタイミングで「抱っこ」と言うのは赤ちゃん返りと関連性は低いです。その主張を受け入れてしまうのは「甘やかし」になります。
6.叱ると大泣きする
子どもがやってはいけない事をした時に叱ると、すぐに大泣きしてしまって大変。少し注意しただけで泣くので、注意するべきことも注意できません。また大泣きしたらどうしようと思うと注意できなくなってきています。こんな時どうしますか?
A.子どもがオモチャを持ってテーブルの上に乗って遊んでる→オモチャもこっちで遊びたいって。と床で遊ぶように誘導する
B.子どもがオモチャを持ってテーブルの上に乗って遊んでる→叱ると大泣きして夕飯の準備が遅れるから黙認してしまおう。(ほっとく)
答え:判断の主体が親の都合にならないように。
泣かれたら面倒だから叱らないのは、叱る叱らないの判断が親主体になっています。また、その判断が子どもの成長に良いか悪いか。という教育的視点が抜けてしまっています。いけないことをしたら、ダメな理由をシンプルに伝え、子供の意見にも耳を傾けると、「なぜダメな行動をするのか?」の陰にある「子どもの受け止めてほしい気持ち」に気づけます。よくわからなければ、3ヶ月毎くらいに「わかってあげられなくてごめんね」と声掛けするのも有効です。分からないんだから謝るしかありません。
編集後記
人間の集中力は8分(だったかな?)が限界と言われています。金魚は9分(だったかな?)のようです。人間の集中力は金魚より1分短いようです。メッセージアプリで短文での会話が成り立っているので長文を読む力がどんどん弱くなってきます。
今回のブログも苦労なく読み切れる分量の2倍の量になってしまいました。もっと短く纏めるようにします。
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